オーガズムの11の驚くべき事実

オーガズムの間、膣などの生殖器はリズミカルに収縮し、身体をリラックスさせる化学物質(幸せホルモン)の波を放出します。

しかし、女性のオーガズムは複雑で謎も多いです。女性自身でも完全には理解していないでしょう。

ほとんどの人が理解しているのが、オーガズムは素晴らしい快感であり、健全な性生活にとって重要であるということです。

そして、性的健康の他の分野と同様に、情報が多ければ多いほど快感やセックスを享受できます。以下あまり知られていない11の事実を記載します。

クリトリスにはかなりの量の神経終末がある

クリトリスは外陰部から伸びる小さ突起のみではなく、姿を現している部分は氷山の一角にすぎません。

クリトリスは膣口の上部にあり、馬蹄形の形状をしています。この領域はクリトリスを快楽の源にする敏感な神経終末でい溢れています。

よって、クリトリスの刺激からオーガズムに達する可能性はかなり高いです。

複数回のオーガズムが可能

一部の女性は長く連鎖するオーガズムを経験します。そこでは長い間強いリズミカルな骨盤収縮が続きます。そして、十分満足したという感覚が停止し、さらに刺激を与えると再び始まるオーガズムが存在します。

複数回のオーガズムを経験できる女性の割合はハッキリしていませんが、少数派であると思われます。

 
オーガズムが1回で終わってしまう場合もストレスを感じないでください。

素晴らしいオーガズムを1回経験した後、本当の充足感を感じて、それでオーガズムが終わってしまう女性はたくさんいます。それは普通のことです。

オーガズムは最大2分間続く

オーガズムの持続時間は様々です。

以前は、女性のオーガズムの持続時間は3~15秒であると考えられていました。しかし最近、それは20秒から最大2分間続く可能性がある分かっています。

より最近では、女性のオーガズムは20~35秒続くことが多いと推定されています。

様々な性感帯でオーガズムを得ることができる

女性の体には、刺激に敏感で性的快感を生み出す領域がたくさんあります。

Aスポット、Gスポット、乳首など色々な性感帯を刺激することでオーガズムを迎えることができます。

さらに、複数の性感帯を同時に刺激することで発生するブレンドオーガズムがあります。

 
Aスポット、または膣円蓋は、子宮頸部の下の高い前壁にある膣の奥深くにあります。

 
Gスポットを刺激するには、おもちゃまたはパートナーの陰茎を膣の前壁に向け、膣口と子宮頸部のほぼ中間に向ける必要があります。

指を使って探索すると、Gスポットはわずかに海綿状またはでこぼこに感じるはずです。場所的にクリトリス知覚、Gスポットはクリトリスネットワークの一部であると考えられています。

 
乳首は性感帯であるため、舐められたり、吸われたり、愛撫されたりするとオーガズムに達する人もいます。

セックスではオーガズムまでに時間がかかるかもしれない

女性がオーガズムに達するまでに時間がかかるというのは、古いステレオタイプです。オーガズムに時間がかかる場合は解剖学的構造に固有の原因というよりも、パートナーがオーガズムに必要なことをしていない可能性が高いです。

セックス中に女性がオーガズムに達するまでに6~20分(平均で14分)かかります。

一方、男性はセックス中に絶頂に達するまでに5~7分かかります。

 
ただし、女性はマスターベーションを考慮に入れると、約8分でオーガズムに達します。

 
オーガズムに達するための時間は個人差があります。

これは、興奮の程度、刺激の強さなど関係しています。しかし、なぜより多くの興奮が必要なのか、さまざまな種類の刺激が必要なのかは明らかではありません。

オーガズムは片頭痛を和らげるかもしれない

頭痛や偏頭痛で困っているのなら、ぜひオーガズムを試してみましょう。片頭痛を持つ人々の60%がオーガズムの後にある程度または完全な緩和を経験しました。

 
ただし、オーガズムは頭痛の原因にもなります。

オーガズムによる頭痛はちょっと嫌に感じるかもしれませんが、危険ではありません。それは性的快感を得ている間に発生する、一般的な頭痛のような感覚です。

睡眠中にオーガズムに達することがある

一部の人々は膣や性感帯を直接刺激しなくてもオーガズムに達します。これには睡眠中も含まれます。

この睡眠オーガズムは、性器への血流を増加させ、オーガズムに至る官能的な夢から始まる可能性が高いです。

 
うつぶせで寝る人はエロティックな夢や性的感覚を経験する可能性が高いようです。

正確な理由は分かりませんが、ベッドに押し付けられると物理的な刺激が生じ、収縮を感じることがあります。

オーガズムは痛みへの耐性を上げる

オーガズムを得ると、疼痛耐性に関する特定の神経伝達物質が放出され、痛みへの耐性が高まります。この耐性の増加は、オーガズム時に放出されるエンドルフィンとオキシトシンに関連していると思われます。

よって、女性にとってオキシトシンは痛みの管理と不安の軽減に重要な役割を果たします。

過去の研究では、オーガズム中の痛みの閾値が75%増加した(=痛みへの耐性が増加した)ことが示されています。効果は約10~20分持続します。

オーガズムの能力は遺伝的要素もある

オーガズムに達する能力の少なくとも3分の1、場合によっては60%はDNAが担っている可能性があります。DNAが果たす役割を正確に把握するのは困難ですが、解剖学的な見地からそう言えそうです。

セックス中のオーガズムへ至る経緯を見ると、それがクリトリスと尿道の間の距離と相関しており、クリトリスが尿道から2.5cm未満の場合、セックス中にオーガズムに達しやすくなるようです。

それは単に、解剖学的理由に基づいたクリトリスへの刺激によるものです。

女性はオーガズムに達すると射精する

女性の約53%が「女性の射精」を経験していると推定されます。また、女性の最大66%が性交失禁、つまりオーガズムでの失禁を経験していると思われます。

ただし、射精と失禁の違いを見分けるのは難しいです。

 
女性の射精と潮吹きの違いについても大きな議論があります。

女性がオーガズム中に潮吹きした場合、透明な液体が放出されます。

濃厚で白い液体を放出する場合、それは「女性の射精」と見なされます。

女性の射精とは、スキーン腺(尿道の横にある小さな腺)からの液体の放出です。

 
一部の女性はオーガズム時に失禁しますが、非常に希釈されているため尿のようなにおいはしません。そのため、本人にも何が起こっているのかハッキリ分からないでしょう。

同性愛者の女性(レズビアン)はオーガズムに達する可能性が高い

性行為において常にオーガズムに達することができるのは、異性愛者の女性より、同性愛者の女性の方が多いようです。

同姓愛者はセックスに依存していないからです。同性関係にある女性は、男性よりもパートナーのクリトリスをどう扱うべきかを理解しているから当然かもしれません。